夏場に登場するコーヒースタイルのひとつにコールドブリューがあります。いわゆる「水出し」のように一晩じっくり時間をかけて抽出するわけですが、いっそうおいしく仕上げるコツがあるそうです。
Valerio Farrisが「Food52」 で紹介するその淹れ方を、とってもわかりやす動画で解説。英語が理解できなくても大丈夫。見ているだけで頭に入ってきますよ。
水出しコーヒーに足りなかったもの
ごくごく稀なことですが、たまに魔法にかかったように奇跡的な出会いを果たす食べ物があります。毎回起こることではないので、その驚愕の味に出くわしたとき、私はじっくり味わうか、あるいは逆に猛スピードでかき込み、できるだけ早く周りに共有するか、よく迷っています。私にとっては、もうまさに神秘的なハプニングって言っても過言ではありません。
そんな私にとって、この魔法のコーヒーとの出会いがまさにそれ。レシピを知るきっかけとなったのは、Food52のコミュニティメンバーであるErinHのレシピ投稿。彼女これを近所のカフェで見つけたんだそう。あまりにもおいしくて……ひょっとしたらこのコーヒーに出会うべくして出会ったのかも、なんて思ってしまったくらいです。
シナモンの使い方に注目！
魔法にかけられてしまうのは、この絶妙な味わいの仕業なのか、それともシンプルなレシピゆえか。まあ、どっちでもいいんですけどね。
動画だけで十分つくりかたも理解できますが、コーヒーの粉とこちらも挽きたてのシナモン、ブラウンシュガーをひとつまみ。これらを保存瓶でもピッチャーでも入れてお水を注いで一晩寝かせます。
翌日、それを漉してグラスに注ぎ、お好みでミルクやクリームを入れてもOK（冒険心が強い人は、北欧風にアーモンドミルクとフェンネルシードを入れてみて）。
いやいや簡単すぎでしょ、なんて思うかもしれませんが、まさにそこが嬉しいところ。もっと言えば、このシンプルさこそがここで紹介するコーヒーの美学でもあります。
なかなかうまくいかない世の中ですが、シンプルに、かつ確実に欲求を満たしてくれる“何か”が存在することに安心すら覚えてしまうかも。だって、一晩寝かせておけば朝には完成、あとはもう注ぐだけなんですから。
最初の一滴が喉を通れば、あなたもきっと魔法にかけられているはず。